Shirokumayamaの中学受験備忘録

中学受験(2024)を伴走しながら考えたこと 時々2022年終了のことも書いています

どんな学校を希望するのか?

 大学受験は、極端なことを言えば大検をとって、自分で勉強する道もあります。そこにおいて、有名大学に多くの卒業生が進学しているからということが唯一無二の選択理由にはなりません。

 教育とは現在のレベルと、「他者との共同や援助によってできるレベル」の狭間=最近接領域をつくる、または、そこに働きかけること、という定義があります。算数の問題の塾のやり方を例にとると、先生が新しい分野の例題をやってみせることで最近接領域がつくられて、生徒がそれをまねて類題を解くことがそこに働きかけることになるのでしょう。どの方向性の、どれぐらいのさきのものにふれることが最近接領域になるのかは、おなじ発達段階にいるこどもでもそれぞれ違うと考えられています。

 難しいのは自分の子供の現時点のレベルを知ることではなく、伸びていく方向性とそのスピードを予想することです。偏差値をみれば少なくても4教科の現時点のレベルはわかりますが、だからといってその先どうなるかを知るのは困難です。

 自分自身の経験でも、学校という場で伸ばしていく方向性、勉強する目的や意欲を得たと思います。そこには、先生からだけでなく、同級生や部活動の先輩から学んだこともありました。単なる授業だけでなく、休みの時間や放課後に学んだこともありました。今では授業中の場面で覚えているのはむしろ、余談と思われるようなことであったりして、それも多分自分のいまの影響を与えていると思います。

 だから、入学時の能力をベースにして、先生や同級生から本人の人生に役立つかもしれない、本人がやりたそうなことへの、ヒントをもらえそうで、その方へすすむときにいくらかの助けを期待できるところを希望校にしたいと思っています。