Shirokumayamaの中学受験備忘録

中学受験(2024)を伴走しながら考えたこと 時々2022年終了のことも書いています

中高一貫校

 母校の教員をやっている同窓生に母校(中高一貫校)のことを聞いたことがあります。その方によると、中学でどう勉強の習慣をつけるかが、その後の伸び(たぶん大学に入るところを重点的に話していると思います)を決めるので、そこに力を入れていると言ってました。本郷中学の説明会で先生が言われたことは、要約すると「自律的に勉強できるようにすることを中学から意識しています。それがその後大学に入ってからもその後、社会に出てからも大切だと考えています。」ということで宿題の出し方(わざとまとめて出して、一か月後に提出にさせる。)や学年を超えての数学の段位制、下級生を上級生が教える(栄光学園でも同じようなことやると生徒さんが話していました)の例を挙げていらっしゃいました。

 浅野中学で校長先生が言われたことは「男子校では、生徒が競い合う(ご自身が浅野中学出身で浅野では文集をつくるが自分が書いた文章より他の生徒のが優秀だったので、悔しくて頑張ったというお話でした)ので伸びる。」でした。

 武蔵の先生にお話を伺った際には、「国語の授業で1年生で竹取物語を原文で読みました。1年生でも結構読めるんです。」と言われていました。

 中高の比較的早い時期に、自律的に勉強するようになる仕掛けを持っている、手法はあるいはきっかけをもてる仕組みをもっている、生徒同士で競い合う、あるいは下級生を指導する機会を持たせる、教科書で扱わない、古典の授業をする、中身はさまざまですが、それが(進学校の)中高一貫校の特徴のように思います。

 高校受験というところで競争して上位校に入ると、あと三年後には大学受験があるなかで、さらに競争に投げ込まれ伸びていく、そういった競争競争で勝ち抜くというのはどちらかというと学校というシステムよりもその外の仕組みで競争を促されるところがあって、学校の仕組みの違いでは強弱程度しか差を生じさせにくいのではないでしょうか。つまり中学受験するということは、子供の伸ばし方を選べるということではないでしょうか。