Shirokumayamaの中学受験備忘録

中学受験(2024)を伴走しながら考えたこと 時々2022年終了のことも書いています

合格偏差値と東大合格者数

ついついインターエデュの速報を見てしまいましたが、東大合格者数の卒業生に対する割合は、学力トップ層の割合がどれぐらい高校3年生(+浪人)の時にいますかということであって、いわゆる中位層がどうなっているのかについては関係ない数字だと思っています。

 

中学受験する学校を選ぶときに大学進学の観点で基準にしたのは、東大+東大以外のいくつかの国立大学への合格者数の卒業者数に対する割合と、文科系と理科系の比(東大が多ければそこの文系と理系で較べました。子供は今は文系の学部に行きたいようなので極端に理系や医学部に偏っている学校は辞めました。)。あとは子供がこの大学は行きたくないと思った大学の合格者の割合。文系/理系の比と、国立/私立の比は年ごとにあまり変わらないと塾の説明会で聞きましたし、東大の合格者数は毎年変動するし子供が卒業するころにはかなり変わっていると思っています。

 

インターエデュの投稿の中で、東大への合格者数が下がる⇒合格偏差値下がる⇒東大の合格者数が下がるという 図式で意見を書いてあるのをいくつか見たのですが、いわゆる80%偏差値(この偏差値以上が去年までのデータでおおよそ8割が受かっている)が入学者の潜在的なトップ層(東大に進むポテンシャルを持っている層)の数と関連が強いか弱いかは学校によって違うし、大半は弱い関連性しかないように思います(首都圏で関連が強いのは合格者数のきわめて多い学校。合格者数が多くない学校は関連性が薄いように思います)。

 

首都圏のように中高一貫校が多くあると、合格者は定員よりかなり多く出して合格が出た後で動く。潜在的なトップ層というのが合格者の点数のどのあたりに位置していのかは学校側でしか分からないのですが、かなり高いところに多くいることが想像できます。この層はいくつか合格校を得て、そのなかで一番希望が高い学校を選ぶ。だから、かなり動くと思います。すごくトップ層の数が年によって変わりやすい学校があるのだろうと思います(むしろ首都圏でも第一希望率が高いわずかな学校しかかわらないのではないのでしょうか?)。学校の教育というのも大切ですがこのレベルになると資質もないと到達できないレベルでしょう。

 

実際、合格者数が変わる学校が多い(だから週刊誌も売れる)。合格偏差値以上に東大の合格者数は変わりやすいというのが私の結論で、上の図式でいえば合格偏差値でなくて、潜在的なトップ層が減るとした方がよいと思いました。危険なのは、6年生の志望校を決めるときに80%偏差値が高いから東大に行く人数が増える(潜在的なトップ層が多く入る)だろうと期待してしまうことだと思います。