Shirokumayamaの中学受験備忘録

中学受験(2024)を伴走しながら考えたこと 時々2022年終了のことも書いています

20230108 教育は何を評価してきたのか

 親の読書ですが、発売された後に買って読んで本をもう一度読み直してみました。

 本田由紀著「教育は何を評価してきたか」です。諸外国に比べ、学力が高い割に一人当たりのGDPが低い、ジニ係数高い、テストへの不安が強い、18歳での自分が大人だという思う人の割合が低い等々、ということを最初に示して、日本の教育の何が問題なのかを書いた本です。

 内容は「垂直的序列化:昔からの「学力」と、最近の「生きる力」の2軸の能力での評価と序列化」と、「水平的画一化:態度と資質の強化」の二つが日本の教育では発展してきている。水平的画一化もそれにのれない人をはじくように働き、教育基本法の改正でさらに強くなっている。弱い水平性多様性を改善するためには、高校の学科(工業科や商業科)を増やし、多様化するべきである、というもの。

 

 小学校や中学の評価項目に態度が入っていたり、要素に態度が入っているのも水平的画一化の流れで理解出来る。公立中学から公立高校に進む流れだと、水平的画一化にうまくはまる人でないと苦しくなると思いました。私立はそのあたりは様々なので、授業態度がよくない、提出物を出さないということがあまりマイナスに働かない学校もあるので、救われている子もいるのだろうと思いました。(一番目は提出に関してはきつく評価されているが、発言に関してはクラスの議論が活発になるという評価をされていて救われる。)